隠蔽捜査 9.5 審議官
今日は祝日、朝から少しゆっくりめに起きて、コーヒーを飲みながらぼんやりと窓の外を眺めていたら、ふと「天神でもぶらぶらしてみようかな」という気分になりました。
特に目的があったわけではなく、ただ人の流れや街の空気を感じたくて、軽く羽織って外へ。
天神の街は祝日らしい賑わいで、カフェのテラス席には談笑する人たち、アーケードには買い物袋を提げた家族連れ、そんな風景の中を歩いているだけで、なんとなく気持ちがほぐれていくのを感じました。
そのままの流れで、ふらっと書店へ立ち寄りました。久しぶりの書店。
最近はネットで本を買うことが多くなっていたので、棚を眺めながら「やっぱりリアル店舗っていいな」と思いました。
文庫コーナーを何気なく眺めていたところ、「隠蔽捜査 9.5 審議官」が目に飛び込んできました。
あの竜崎がまた読めるとは思っていなかったので、思わず手に取ってしまいました。しかも文庫化されていて、帯には「竜崎刑事部長にだって、上司がいる」と書かれており、それだけで胸が高鳴りました。
最近は仕事に追われて読書から遠ざかっていました。通勤途中や家に帰ってもスマホをいじって終わることが多く、活字に触れる時間が減っていたのですが、このシリーズだけは別格です。
竜崎の理屈っぽさや筋を通す姿勢に、なぜか自分を重ねてしまいます。
若い頃は「こんな堅物いるのか」と思っていたのに、今では彼の言葉が妙に沁みるようになりました。
年齢を重ねたということでしょうね。理屈だけじゃなく、信念を持って行動することの大切さを、彼の姿から学ばされる気がします。
レジに並びながら、「自分のための買い物」を久しぶりにした気がして、少し嬉しくなりました。
仕事や家族のことで頭がいっぱいになりがちな日々の中で、こうして自分のためだけに何かを選ぶ時間は、思っていた以上に心を満たしてくれます。
帰り道、袋の中の文庫を何度も確認してしまい、家に着くなり湯を沸かしてコーヒーを淹れ、読み始めました。
まだ数ページしか進んでいませんが、あの独特の空気感にすでに引き込まれてしまいました。
文章のテンポ、登場人物の緊張感、そして竜崎の静かな熱量。やっぱりこのシリーズは特別です。







